降圧治療における体の各部位へのアルドメットの有効性

高血圧の治療に用いられる降圧剤は古くから多数開発されてきており、より副作用が少なくて安全に使用できるものが生まれてきました。作用メカニズムが異なるものが次々に生まれ、同じ作用メカニズムであっても体の中の各部位での選択性が高いものや、効果の持続時間が異なるものなど、より使い勝手の良い降圧剤が登場してきています。これによって様々な症状を合併しているような患者でも降圧剤にいくつもの選択肢があるという状況ができてきており、自覚症状がなくて飲み忘れをしてしまいやすい人でも飲み忘れをしにくいようになってきています。高血圧において降圧剤が必要になるのは血圧が高いと身体の各部位に負担がかかるからです。特に顕著なのは血管と心臓、腎臓であり、長い間血圧が高い状態でいるとこういった部位での疾患が生じてきてしまいがちになります。そのため、降圧剤を使用することで新たに疾患ができてしまうことを予防するのが基本のアプローチとなっているのです。アルドメットは古くからある高血圧治療薬ですが、中枢で作用して交感神経系を抑制することにより血管拡張をもたらすというのが降圧のメカニズムです。中枢に作用するということから副作用の懸念があり、他の選択肢が増えた近年ではアルドメットはあまり使われなくなっています。しかし、アルドメットが必要とされるケースもいくつかあります。一つは妊娠高血圧症候群のち量であり、古くからの使用経験が多くて胎児にも影響がなく、効果が高いことが知られているために頻用されます。一方、悪性高血圧に対して即効性を示すことからアルドメットがよく用いられます。状況によって古い薬剤も活躍することがしばしばあるのが降圧治療であり、アルドメットはその際によく引き合いに出されるものです。